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あがり症を治す-あがり症の原因と克服法

あがり症の原因や症状、治療法を中心に解説しています。その他、あがり症のしくみや赤面症、対人恐怖、どもりなどについてもわかりやすく説明しています

    
      

あがり症は恥ずかしいことではない!

あがり症とは

あがり症とは、「人に良く思われたい」「高い評価を得たい」「完璧にこなしたい」「欠点をかくしたい」という思いが強すぎて、人前にでると緊張してしまい話しをすることができなくなる症状のことです。

ただし、あがり症は病気ではないので、「この症状がでればあがり症です」という決まりはありません。あがり症の人は、極度の緊張により、交感神経の働きが活発になり、血圧が上昇してのぼせた状態になることで平常心を失います。

手足が震える、言葉に詰まる、体中に汗をかく、体が硬直する、顔がひきつる、顔が赤くなる、相手の顔を見ることができないなどがあがり症の人の特徴です。人間誰しも不安や緊張を感じると交感神経が活発になり、血液中のノルアドレナリン値が上昇します。ノルアドレナリン値が上昇すると、血圧があがり、動悸が早くなったり、汗が出たりするのですが、あがり症の人の場合、この症状がより顕著に現れてしまうだけなのです。

あがり症と緊張

本番に弱い人には、あがり症の人が多いと思います。発表の機会があって、そのための準備をせっせとやってきたのに、いざ発表の場となるとドキドキしすぎて頭が真っ白。トホホな結果に終わってしまう。人前でのスピーチにしても、不思議なんですよね。

たとえば、学校のクラスでスピーチするという場面。クラスの一人ひとりと話すのは問題ない。別に緊張なんてしない。なのに、話す対象が個人ではなく集団になり、皆の目がいっせいに自分だけに向けられたとたん、あがってしまう。

動悸や目まい、呼吸困難、冷や汗など自律神経からくる症状が顕著なら、「あがり症」という症候群なのかもしれません。それが日常生活に支障をきたすほどならば、心療内科を訪ねてみたらいいです。

「あがり症」は、不安や恐怖心に関連している神経伝達物質「ノルアドレナリン」の分泌によるものです。個人差は、そのさじ加減の違いなのです。誰だって、大なり小なり「あがり症」なのだと思うことにして、自分なりの「あがらないコツ」を見つけることが大事かもしれません。

たとえばプロ野球選手がバッターボックスで、毎回、同じ動作をやるのは、ヒットを打つためというより、「落ち着くから」なのだそうです。調子が良くなるリズム、なのでしょうね。9回裏、2死満塁。しかもこのひと振りによって今シーズンの優勝が決まる。そんな場面でもバッターは、いつもと同じ動作を淡々とやることでしょう。

あがり症と日本人

多くの日本人は自分があがり症であると感じているそうです。しかし、そのほとんどが自分はあがり症だと勘違いしていて、そのことがプレッシャーとなってあがってしまっているのだそうです。誰でも経験のないことや自信のないことをするときは多少なりともあがります。

自分はあがり症だと思い込むことがプレッシャーとなり、「失敗したくない!」「間違ったらとうしよう!」「あがっていると思われるのがはずかしい」との感情が高まり頭の中が真っ白!、言葉はしどろもどろ、思ってもいない事を言ってしまったり、わけのわからない行動をとってしまいます。

日本人は、基本的に同一の文化を持ち、同一の言語を話すので、言葉の微妙な変化や顔の表情で緊張しているのかが認識できてしまいます。そのため、自分は他の人にどう見られているのか、どう評価されているのかを気にする人が実に多いのです。

あがり症の人は、あがっていることを知られることが恥ずかしいことであり、屈辱的なことだと感じています。失敗をしたら笑われる!能力が低いと思われる!白い目で見られる!このような思考があがり症を助長させるのです。

あがり症のおもな症状

あがり症として表に出てくる症状は人によって違います。そして程度にも差があります。 人前で話すことになった時には、緊張から声が震えます。手が震えることもあるでしょう。

それから声が小さくなり、上ずってきます。緊張してくると汗も大量に出てくるようになります。多汗症といわれている人は緊張するとさらに汗をかきやすくなります。一種のあがり症といわれます。そして赤面恐怖症です。

人に見られていると緊張して顔が赤くなることです。これらの症状がひとつ出る人や複数出る人などそれぞれあります。緊張してくるとトイレが近くなることがあります。

何度もトイレに行き、気分が悪くなるなどもあがり症の症状になります。 そして上手に話すことが難しくなります。どもってしまったり、落ち着きがなくなるなどは、精神的に不安定になっている証拠です。さらに食事もできない状態になります。

人と食事をする時に相手を気にして、食事がのどを通らず何を食べたのか分からない状態になるのです。このせいで人と食事を楽しめないというあがり症の人もいます。手にも震えがきます。上手に字をかけない人もいるようです。

これは書痙(しょけい)といわれるものです。自分のあがり症の原因を知るために、まずはどんな症状が出ているのかを知ることがいいでしょう。その場に居合わせた人に自分の様子がどういったものかを聞いてください。

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